想いのままに


日々暮らしの中で気づいたこと等を綴ります。
by haru-suzukazenone
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カテゴリ:読書( 2 )

Wの悲劇を読んで....

沢山あった単庫本は、随分前に処分してしまった。だがそれぞれのストーリーは記憶が遠のくばかり....
再び夏樹静子の「Wの悲劇」を読む機会が巡って来た。
最近、通院にあたり病院での待ち時間を無駄に過ごすのも惜しいような気がして
連続本読みに勤しんでおります。

まず、二転三転するサスペンスのストーリーにはハラハラドキドキ。
捻って捻ってどんでん返しの面白さに、作家、夏樹静子の頭脳の回転の速さ、
知識の奥深さ日本語の表現、言葉の趣き等に感嘆する。

誰からも愛され愛しまれた主人公摩子の姿であればこそ、このWの悲劇が始まったのでは....
Wとは、この悲劇にかかわった和辻家と、この物語を取り巻く女たちの(Women)を指すに他ならないように
思われる。
それぞれが、個々の立場で進行された物語...愛欲、物欲、金銭欲。
そして、忘れてならないのは地元警察署の敏腕刑事の事件解決への努力...この続きは後ほど。
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by haru-suzukazenone | 2010-10-23 19:14 | 読書

きのね....宮尾登美子著

主人公、光乃は、愛する人の為にただひたすら
想像を絶する献身的さで
”しあわせ”を求めた女性である。

宮尾作品は、”蔵””序の前”など、同性として
何処か共感を覚える主人公が
主体の作品が多いように見受ける。

きのねは今回で3回ほど読んでいる。
上下で約900ページの単行本である。

光乃の愛する人は、十一代市川団十郎である。
格式ある家の、今で言う女中に入り縁合って結ばれたのが
団十郎その人であった。

何事があろうとも、片時も主の元を離れず
アンウンの呼吸で連れ添ったのである。
かなりの癇癪持ちであった団十郎は起伏の激しい人でもあったようだ。

現実に、夫なる人が、このようであれば
とっくに三行半....(男性から女性に渡すのが三行半だそうでその逆はありえない?)
と別れてしまうのが
大半では、と思うのは私ばかりではないと思われる。

光乃は、ただ一人で第一子を出産し、まるで何事も無かったように
身づくろいし、産婆を向えた崇高なまでの行為に
同性として驚嘆の想いである。

女は、子を持ち育てると強くもなれるし、我慢も出来る。
何よりも、愛すると言う根源の対象者の団十郎への思いが
光乃を崇高なまでの人間に仕立てあげたのでは....と思うのである。


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by haru-suzukazenone | 2007-04-09 23:41 | 読書